心療内科・精神科を受診すると、何をするの?

「病院に行ったほうがいいのかもしれない」そう思っても、
「何を話せばいいのか分からない」
「どんなことをされるのか不安」
「薬を飲まないといけないのかな」
と、受診をためらってしまう方もいるかもしれません。ここでは、心療内科や精神科では、どのようなことをするのかを簡単に解説します。

初めて受診すると、どうなる?

初めて受診したときには、例えば次のようなことについて聞かれます。

  • どのような症状があるのか
  • いつ頃から症状が出てきたのか
  • 睡眠や食欲に変化があるか
  • 仕事や学校、家庭生活にどのような影響があるか
  • これまでに同じような症状があったか
  • 現在、薬を飲んでいるか

初めての受診では、比較的時間をとって、現在の症状やこれまでの経過について詳しく聞いてくれる医療機関もあります。

診断を受けたらどうなるの?

心療内科や精神科では、症状やこれまでの経過、生活への影響などを確認し、診断を行います。
診断がついた場合には、その状態に応じて、どのような治療や支援が必要なのかを考えていきます。一方で、診断基準を満たさない場合もあります。その場合は、症状や生活への影響などを確認したうえで、すぐに治療を開始せず、しばらく経過を見ることになったり、初診で相談を終え、必要になったときに再度受診するという場合もあります。

治療にはどのような方法があるの?

代表的な治療法の一つが、薬物療法です。
心療内科や精神科を受診すると、「薬を飲むことになるのでは」と心配になる方もいるかもしれません。薬物療法が必要かどうかは、症状の程度や状態などによって異なります。
薬を使う場合には、どのような症状の改善を目的としているのか、副作用にはどのようなものがあるのかなどを医師に確認しながら治療を進めます。初めて薬が処方される場合には、副作用や薬の効果を確認するため、翌週など、比較的短い期間で再診することもあります。薬について不安や疑問がある場合は、そのことも遠慮せずに医師に伝えて大丈夫です。
また、症状が非常に強く、自宅で生活することが難しい場合や、死にたい気持ちが強く、自分を傷つけてしまう危険性が高い場合には、入院による治療が選択肢となることもあります。

診断書は何に使うの?

心療内科や精神科は、お薬による治療だけを行う場所だと思っている方もいるかもしれません。医療機関では、必要に応じて診断書を作成し、休職や休学など、生活環境を整えるための支援につなげることもできます。
例えば、働いている場合には、診断書を職場に提出して休職や勤務上の配慮を受けることがあります。
子育てが負担になっている場合には、保育園などの保育サービスを利用できる場合があります。また、症状や生活状況などによっては、障害者手帳、就労移行支援などの福祉サービス、障害年金などの制度を利用できる場合があります。
これらの制度にはそれぞれ利用条件があり、診断書があれば必ず利用できるというものではありません。必要な制度がある場合には、医療機関だけではなく、自治体の窓口などに相談してみるとよいでしょう。
こうした支援を利用して、無理をしなくても生活できる環境を整えることで、心身の負担が減り、症状の改善につながることもあります。

まとめ

心療内科や精神科では、現在の症状やこれまでの経過、生活への影響などを確認し、必要に応じて診断や治療を行います。薬による治療だけではなく、診断書を通して休職や休学などの環境調整を行ったり、必要な福祉サービスにつなげたりすることもあります。
医療機関に相談したうえで、症状の背景にある問題や自分の悩みを整理したい場合には、カウンセリングを利用するという方法もあります。次の記事では、医療機関とカウンセリング(認知行動療法)では何が違うのか、それぞれどのような役割があるのかについて解説します。

執筆者

臨床心理士・公認心理師
医療・教育・司法・産業など幅広い領域で、20年以上心理支援に従事。
認知行動療法(CBT)を中心とした心理支援を行っています。
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